『葡萄酒色の人生 ロートレック』 Lautrec
1998年 スペイン・フランス
監督:ロジェ・プランション
出演:レジス・ロワイエ、エリザ・ジルベルシュタイン
この作品は、自伝映画のせいか、フランス映画にしては、
観念にひた走っていないので見やすいです。
そして、以前紹介しました『赤い風車』と比べると、
史実に忠実に作られているようです。
この作品でのロートレックは、
『赤い風車』での気難しさと打って変わって、
明るい目をした陽気で小さな紳士です。
この作品は、自伝映画らしく、
シュザンヌ・ヴァラドン、
ゴッホ、ルノワール、ドガ、
ラ・グリュ、骨なしヴァランタン、
ブリュアン、イヴェット・ギルベール
など、豪華絢爛オールスター揃い踏み!
前半のロートレックは、下肢の障害もなんのその、
非常に活動的でエネルギッシュに画面を駆け抜けていきます。
いかにも芸術家らしい気位を持ったその自由奔放な生活に、
フランス人ってやっぱりラテン系なんだなあ~と、実感。
そして、映画の後半では、病に冒されたロートレックが
破滅へと加速していく様が描かれています。
前半とかなり対照的で、痛々しいです。
余談ですが、シュザンヌ役のエリザ・ジルベルシュタイン、
他に『ミナ』なんかにも出演していますが、
どうも「フランス版おたふく」って感じのお顔立ちなんですよね~。
だから、恋に奔放な激しい女って感じがしないんです、自分は。
そこがちょっと気になります。
さて、この作品に描かれているのは、
19世紀末から20世紀初頭にかけての
ベル・エポック(美しい時代)のパリ。
多くの芸術家がその花を咲かせた時代の
自由闊達とした空気が充溢していて、
憧憬を抱かずにはいられません。
2回にわたって、ロートレックの伝記映画を2本紹介しましたが、
人物像が全く異なっており、対照的というか、ポジとネガというか、
あたかも2人のロートレックがいるかのような印象を受けます。
『赤い風車』の斜に構えたようなシニカルさ、
人生の残酷に対する冷徹な眼差し、
そして、『葡萄酒色の人生』の享楽の真っ只中に身を置いて、
活き活きと人生を謳歌する姿、
ロートレックが描いた作品を思うと、どちらの人物像も
ある意味真実なのかもしれません。
是非、両作品をご覧になることをオススメします。
オススメ度(5点満点 ★1点☆0.5点) : ★★★
IMDb 『Lautrec』
葡萄酒色の人生 ロートレック(1998) - goo 映画
赤い風車~二人のロートレック、二本の映画
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