カテゴリー「映画 - フランス」の3件の記事

サシャ・ギトリー 『とらんぷ譚』

B00117D56M とらんぷ譚
サシャ・ギトリ マルグリット・モレノ ジャクリーヌ・ドリュバック
紀伊國屋書店 2008-02-23

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『とらんぷ譚』 Le Roman d'un Tricheur

1936年、フランス
監督・脚本・主演:サシャ・ギトリー

若くして突如、天涯孤独の身になってしまった
呑気な詐欺師の危機一髪、波乱万丈の冒険譚。
少年期から壮年期までを息もつかせぬテンポで描き、
物語はまさにトランプをめくるように展開していく。
飄々とした可笑しみの中に、人生の機微。

フランス映画史上に燦然と輝く宝石のような作品。大傑作。
ここまで高度に洗練され、お洒落で、滑稽な作品を他に知らない。
その後のフランス映画への影響大らしいが、
ルビッチ、スタージェスという名前にビンビン反応してしまう方も必見。

監督・脚本・主演の才人サシャ・ギトリーが、
ペテルブルク生まれというのも興味深い。

オススメ度(5点満点 ★1点☆0.5点) : ★★★★★

IMDb 『Le Roman d'un Tricheur』
とらんぷ譚(1936) - goo 映画

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『葡萄酒色の人生』~二人のロートレック、二本の映画

『葡萄酒色の人生 ロートレック』 Lautrec
1998年 スペイン・フランス
監督:ロジェ・プランション
出演:レジス・ロワイエ、エリザ・ジルベルシュタイン

この作品は、自伝映画のせいか、フランス映画にしては、
観念にひた走っていないので見やすいです。
そして、以前紹介しました『赤い風車』と比べると、
史実に忠実に作られているようです。
この作品でのロートレックは、
『赤い風車』での気難しさと打って変わって、
明るい目をした陽気で小さな紳士です。

この作品は、自伝映画らしく、

シュザンヌ・ヴァラドン、
ゴッホ、ルノワール、ドガ、
ラ・グリュ、骨なしヴァランタン、
ブリュアン、イヴェット・ギルベール

など、豪華絢爛オールスター揃い踏み!

前半のロートレックは、下肢の障害もなんのその、
非常に活動的でエネルギッシュに画面を駆け抜けていきます。
いかにも芸術家らしい気位を持ったその自由奔放な生活に、
フランス人ってやっぱりラテン系なんだなあ~と、実感。

そして、映画の後半では、病に冒されたロートレックが
破滅へと加速していく様が描かれています。
前半とかなり対照的で、痛々しいです。

余談ですが、シュザンヌ役のエリザ・ジルベルシュタイン、
他に『ミナ』なんかにも出演していますが、
どうも「フランス版おたふく」って感じのお顔立ちなんですよね~。
だから、恋に奔放な激しい女って感じがしないんです、自分は。
そこがちょっと気になります。

さて、この作品に描かれているのは、
19世紀末から20世紀初頭にかけての
ベル・エポック(美しい時代)のパリ。
多くの芸術家がその花を咲かせた時代の
自由闊達とした空気が充溢していて、
憧憬を抱かずにはいられません。

2回にわたって、ロートレックの伝記映画を2本紹介しましたが、
人物像が全く異なっており、対照的というか、ポジとネガというか、
あたかも2人のロートレックがいるかのような印象を受けます。
『赤い風車』の斜に構えたようなシニカルさ、
人生の残酷に対する冷徹な眼差し、
そして、『葡萄酒色の人生』の享楽の真っ只中に身を置いて、
活き活きと人生を謳歌する姿、
ロートレックが描いた作品を思うと、どちらの人物像も
ある意味真実なのかもしれません。
是非、両作品をご覧になることをオススメします。

オススメ度(5点満点 ★1点☆0.5点) : ★★★

IMDb 『Lautrec』
葡萄酒色の人生 ロートレック(1998) - goo 映画

赤い風車~二人のロートレック、二本の映画

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『巴里の空の下セーヌは流れる』

巴里の空の下セーヌは流れる [DVD]

『巴里の空の下セーヌは流れる』
Sous le ciel de Paris coule la Seine

1951年、フランス
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ

パリの一日、パリの風景、アチラコチラで行き交う人々と
その暮らしを小気味良くスケッチした作品。
初めはバラバラで散漫だった断片が、次第に交錯していき、
一枚のタブローに仕上がっていくような印象。
気がついたら引き込まれていた。
若干の後味の悪さは残るものの、
「C'est la vie ! (これが人生さ、人生なんてそんなもの)」
といったところか。

印象に残った台詞

~ナレーション
仕事は大変だが 仕事がなくても大変だ

~ナレーション
いろんな職業の人々が 青空の下で食事する
パリがわが家だ

~田舎からパリにやって来たドニーズと
   パリに住む画家アルマンの会話

ドニーズ「あなたには何でも話せる だれより信頼してるわ
アルマン「そうだね
ドニース「でも 私たちの恋は何か違う 家族公認の恋なんて
アルマン「大恋愛をしたいんだな

                       (日本語字幕:橋本克己)

オススメ度(5点満点 ★1点☆0.5点) : ★★★☆

IMDb 『Sous le ciel de Paris coule la Seine』
巴里の空の下セーヌは流れる(1951) - goo 映画

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