三島由紀夫 『真夏の死―自選短編集』
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真夏の死―自選短編集 (新潮文庫) 三島 由紀夫 新潮社 1970-07 by G-Tools |
一部を除いて、十数年振りの再読。三島由紀夫って、こんなに面白かったっけ? という新鮮な驚きがあった。
実際に起こった水死事故を材に得た表題作『真夏の死』は、“悲劇”に相対する人間の感情の軌跡が、巧みな構成の下に精緻に描かれており、特に素晴らしい。
多感な少年期の不安と恍惚を叙情的に描いた『煙草』、若干敗北主義的だけど、ロマンティックな恋物語『翼』も大好き。
その他の短編も、粒揃い。『離宮の松』と『雨のなかの噴水』は、すっかり内容を忘れていたけど、大変面白かった。唯一、『貴顕』だけは、前回読んだ時と同様、難解で消化不良のまま終わってしまった。
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