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2009年6月の1件の記事

マイケル・ジャクソン

一滴の涙さえ出てこない。ただ、茫然自失。
自分の中の何かが確実に終わったというか、消えてしまったというか。

熱烈なファンというわけではなかったけど、
狂ったように『THRILLER』を聞き続けた夏があったし、
TDLの『キャプテンEO』には胸を躍らせた。
黒人のマイケルに熱狂している一方で、依然として人種差別が存在するという
アメリカの矛盾を子供心にいぶかしんだ。

インターネットの時代になって、「リアルタイムで体験していたけれど、
その当時にはその凄さを十分に判っていなかった存在」を発見した。
それは、例えば、伊藤みどりさんであり、松田聖子さんであり、
シンディ・ローパーであり、マイケル・ジャクソンだった。
「マイケルは、人類を楽しませるために、宇宙からやって来たんだ!」と、
いい大人が子供みたいな確信を持った。

自分自身こそその最たるものだけど、
人間は悪意に堕ちやすい存在だから、本当に気をつけないといけない。
正義・正論・常識を偽装しながら、悪意の悪意たることを忘却し、埋没し、
完全に昏睡状態に陥ってしまう。

悪意を向けるよりも、ただ素直に愛せばよかったのに。
素敵なものを素敵だと、素晴らしいものを素晴らしいと言う以外、
他にどんな言葉が必要だったのだろう?

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