今さらタローと言わないで:麻生太郎『とてつもない日本』
麻生総理が外務大臣時代に書いた『とてつもない日本』が、
今再び話題の書となっているようです。
自分は去年の年末に入手して読んでいたんですけど、
政治家の本を読んだのはこの時が初めてのことでした。
大絶賛するような何か特別なことが書かれているわけではありませんが、
麻生総理の人となり、根本的な考え方を知るにはいい本だと思います。
一言で言うと、
世界に向けては「経済の繁栄と民主主義を通して、平和と幸福を」と呼びかけ、
日本人には「日本の底力」を見つめ直し、顔を上げて歩いていこうよと語りかける、
そんな本です。
本書を貫いているのは、確固たる意志を持った明るさ。
悲観に沈むよりも、物事の肯定的側面を見出す。
あくまでも柔らかい思考と優れたバランス感覚。
そして、個人の自由と社会の多様性を尊重し、未来の理想を信じる姿勢。
保守系のイメージがありましたが、むしろ中道ですね。
麻生総理が保守系の政治家として語られること自体、
日本の変てこなところを象徴してる気がしないでもないです。
この本に書いてあることを、100%真に受けるとすると、
若干、理想主義的でノーテンキなのかな、とも思ってしまいますが、
本書ではあえてシビアな表現を避けたのかもしれません。
(麻生総理の外交姿勢などは、現実的な印象を受けるので。)
自分は麻生総理に完全に賛同・同調しているわけではありません。
例えば、この本は2007年6月10日初版発行で、麻生総理が
安倍内閣の外務大臣に就任していた時代に書かれたものなんですが、
格差社会への認識はこの当時としても甘いと思います。
でも、「安心 活力」というメッセージを打ち出している麻生総理なので、
強欲資本主義へのハッキリとした決別を今後期待したいところです。
それにしても、とてつもないのは麻生総理ご自身です。
この打たれ強さを見よ!
大きな転換期を迎えようとしている危機的な時代だからこそ、
完全無欠じゃなくても(そんな人はいない)、
挫けることなく一緒に前向きに頑張れる人がいい。
明るい笑顔を持った人がいい。
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